西高東低ってどういう意味なんでしょう。毎日のようにニュースの天気予報をみていると聞こえてくる気象情報用語。
知っているようで、実はあんまりはっきりとは知らなかったりしませんか?
「西高東低」もよくきく用語ですが、本当のところどういった特徴や意味なのでしょうか?
ということで、西高東低についてまとめてみました。
また、西高東低と季節風との関係や、南高北低についてもご紹介します。
西高東低ってどういう意味?
西高東低の意味なんですけど、高い低いは「気圧」のことを指しています。
西高東低というのは冬によくみられる気圧配置です。
漢字で読んだイメージ通り、西側に高気圧があって東側に低気圧がある状態をいいます。
気圧は高い方から低い方へと空気が流れていきます。
その空気の動きによって風が起きるのです。
日本の西側にある、中国からシベリアにかけての大陸に高気圧が発生し、日本の東側にあるオホーツク海に低気圧が発生することによって、空気の流れが発生し、流れ冷たい風が流れこみます。
大陸からの冷たくて乾燥した空気は、海からの熱や水蒸気を吸い込むことによって雲になるのです。
そうやって発生した雲は、そのまま季節風に乗って日本海側の地域に雪を降らせるのでこの「西高東低」という言葉は冬の天気予報でよく耳にしするのですね。
西高東低は季節風と関係ある?
西高東低は季節風とどんな風に関係しているのでしょうか?
まず季節風とは、季節によって特定の地域で吹く方向が変わる風のことでモンスーンともいいます。
西側にあるユーラシア大陸と東側にある太平洋との間には温度差があります。そのため日本では一年中季節風が吹いています。
世界にはさまざまな季節風があります。
その中でも、西高東低の気圧配置によって日本列島に流れ込む冬の季節風は、最も強い季節なのだと言われているのです。
西高東低の気圧配置のため、北西の季節風がシベリアから冷たい空気を運んできます。
そして日本海で暖かい水蒸気と混ざります。
そのため、日本海側に雪が降りやすくなります。
太平洋側では、乾いた風が山から吹き下ろすため、晴れの日が多くなるという現象が起きます。
西高東低とは別に南高北低というのがあります
では、「南高北低」とはどういった気圧配置のことでしょうか?「西高東低」は冬型の気圧配置だったことから考えると「南高北低」の気圧配置とはその逆で夏型の気圧配置なのかな?と思いますよね?どうなのでしょうか。
「南高北低」とは夏型の気圧配置です。
南高北低の気圧配置というのは典型的な日本の夏型の気圧配置です。
字を見てイメージできる通り、日本の南側に高気圧があって、北側に低気圧がある状態のことを言います。
西高東低の冬型の気圧配置とは違い、こちらの低気圧は、北海道辺りにほんの少しだけ低気圧が発生するだけで、日本列島の周りはほとんど高気圧に覆われている状態になっています。
低気圧の中では上昇気流が起きますので、そのため水蒸気が上空へ昇っていくにつれて冷えた水蒸気が雲になりますので、雨が降ります。
高気圧の中では下降気流が発生しますので、雲が発生しないのです。
そのため「南高北低」の気圧配置の場合、日本列島は夏日で晴れの日が続くのです。
またこの気圧配置では季節風として台風は発生しないのです。
まとめ
「西高東低」は冬型の気圧配置のため冷たい季節風が日本列島に流れ込み、、「南高北低」の気圧配置は晴れた夏日が続くのですね。
夏型の気圧配置では、季節風として「台風」は発生しないのは意外でした。
これからは天気予報も、もう少し興味を持って聞けそうです。