お肉を解凍してしばらくすると血のような赤い汁のようなものが出ますよね。
これが「ドリップ」です。
このドリップとは、一体何なのでしょうか?ドリップが出るとどういう影響があるのでしょうか。
また、お肉を美味しく解凍するにはどうすればいいか、解凍するときに注意するポイントなどもご紹介します!
解凍するときにでるドリップとは何のこと?
ドリップとは、冷凍したお肉を解凍したときに出てくる赤い液体のことで、タンパク質やうまみ成分が含まれています。
そのため、ドリップが出るほど味が落ちて美味しくなくなります。
つまり、ドリップにはお肉の栄養素が含まれているのでドリップが出てしまうのはお肉から栄養素が逃げ出してしまっているということになります。
ドリップはうまみ成分なので、解凍してドリップが出たお肉とドリップを一緒に調理しても問題無さそうに思えますが、ドリップはお肉から出てない状態で美味しさを保てるので、お肉を冷凍して解凍した後にドリップが出てしまうと、お肉の中にとどまっていたうまみ成分が流れてしまうため、ドリップが出てしまうとお肉の味が落ちるのです。
ドリップを出さずに解凍することが解凍後にお肉の味を落とさず、美味しい状態を保つポイントにもなります。
肉の解凍を冷蔵庫で行う方法、氷水を使い方法
お肉を解凍した後にドリップが出てしまうとうまみや栄養素が流れてしまうので味が落ちて美味しくなくなります。
そこで、お肉を美味しく解凍するにはどうすれば良いのかを紹介します。
美味しく解凍するポイントは「じっくりと解凍して、ドリップを出にくくすること」です。
ドリップは冷凍庫から出して常温で解凍した際に出やすいです。
それは、冷凍庫と常温には大きな温度差があるからです。
冷たいところから一気に温度の高いところに出したためにうまみや栄養分が含まれているドリップが溶け出してしまうのです。
ですので、温度変化が少ない環境下でじっくりと解凍させることがお肉を美味しく解凍させる方法として押さえておきたいことです。
美味しく解凍する方法は、冷蔵庫を使う方法です。
使いたい日の前の晩に、冷凍したお肉を冷凍庫から冷蔵庫に移動させて解凍させる方法です。
冷凍庫から冷蔵庫に移して解凍させることで温度差が少ない状態でかつ低い温度でゆっくりと解凍出来ます。
冷蔵庫で解凍するには6時間から10時間くらいかかるため、使いたい日の前日に冷蔵庫に移しておくと使いたい時に頃合いが良く解凍出来ます。
冷蔵庫に移す方法は、じっくりと解凍させることができるのですが、ちょっと時間がかかります。
この他に、短い時間でお肉を美味しく解凍する方法もあります。
それは氷水を使う方法です。
冷凍したお肉をビニール袋に入れて、水の温度を0度に保ちながらボール氷水を張り解凍します。
1時間30分から2時間くらいで解凍出来、ドリップが殆ど出ない状態で解凍可能です。
解けていくと温度が上がるので、氷を足しながら温度を0度に保つようにすることが大切です。
肉を解凍するときの注意するポイントは?
お肉を解凍する際に注意したいことは「冷凍庫から出して常温で解凍したりなど急激な温度変化は避けること」です。
外側からどんどんお肉が解けていく過程で、温度が上がって解けているお肉の外側と完全に解けてなく、まだ冷たい状態のお肉の内部の温度差が大きくなりドリップが出やすくなります。
夏など温度の高い時期だと解けていくお肉の外側から傷みが発生し、お肉自体がダメになってしまう可能性もあります。
また、注意してほしいのは、お肉がなかなか解けないからといって、水やお湯をかけてはいけません。
こうしてしまうと電子レンジで解凍することもドリップが出やすくなり、旨味や風味が損ない美味しくなくなってしまいます。
お肉を美味しく解凍するには温度差が小さい方が良いので、冷凍したお肉を室温に置いたり、水やお湯をかけたり、電子レンジで熱を加えたりして急激に温度を上げてしまう解凍方法を行ってしまうと、ドリップが出るだけでなくドリップに含まれている旨味や栄養分も出てしまうため、調理した後にパサパサしたり、味が落ちます。
なので、お肉を解凍する際に注意したいのは大きな温度変化を与えず、温度変化が小さい状態でじっくりと解凍させることです。
まとめ
お肉を解凍した時に出るドリップは仕方ないものとして放置してしまったり、そのまま一緒に調理をしてしまっている人も多いです。
また、冷凍したお肉はパサパサしたものというイメージで、美味しい状態を維持することは出来ないだろうと思い込んでいる人もいます。
ですが、お肉を美味しく解凍する方法を知っておくことで、解凍した後のお肉でも美味しく調理出来、一度冷凍したお肉とは思えない美味しさを味わえます。