鬼子母神の絵馬ってざくろの絵がかわいいですよね。(※雑司が谷)
安産や子宝を祈願するため、鬼子母神を訪れる人も多く、ざくろの絵馬も話題になっています。
そのざくろの絵馬や、絵馬の書き方についてまとめました。
また、絵馬を持ち帰って飾っているケースについてもご紹介します!
鬼子母神のざくろの絵馬が人気です!
鬼子母神は、安産・幼児保護・子宝・育児などの神様ですね。
「きしぼじん」と読まれることが多いですが、「きしもじん」とも発音するんですよ。
仏教徒の守護神である女神様です。
その鬼子母神が胸に抱いているのが、ざくろの実です。
鬼子母神は、手にざくろの実を持っているか、枝を持っている姿で絵に描かれていますね。
彼女とざくろが描かれた絵馬は、安産や子宝を祈願するための絵馬として、出産や幼い子の無事を望む女性や夫婦からあがめられています。
さて、今、この鬼子母神のざくろの絵馬が人気です。
日本の国内の出産に関する情報の流布は、子供をできるだけ若いうちに産み育てるほうがよい、という意識を生み出しつつあります。
政府が後押しをする、少子化や子育て支援、働く女性支援などが、ようやく、若い人々への、
「自分も産めるときに、産んでおきたいな」
という気持ちの追い風となってきた気配です。
余談ですが、ざくろの実を食べると災いが起きる、というのは、帰依する以前には、命の重たさを軽んじていた鬼子母神や、ザクロの実が血の色を想わせるほど真っ赤であることから、人々の間に長く伝わってきた迷信なので、怖がることはありません。
鬼子母神の絵馬、書き方はどうすればいい?
鬼子母神の絵馬の書き方についておさらいしておきましょう。
鬼子母神には、忿怒の相をした鬼形と、ざくろをその手に持つ天女形があります。
安産・幼児保護・子宝・育児などの祈願を叶える鬼子母神は、ざくろを持つ天女形として絵馬に描かれています。
神社では、馬が描かれた絵馬を見ることが多いかと思います。
絵馬はもともと、木馬や馬を奉納する代わりに馬の絵を描くことで絵の額として納めたものでした。
そして次第に鬼子母神のように、馬以外の図柄が扱われるようになったものなのです。
ざくろが描かれている絵馬は、自分で言葉などを書けるスペースが限られています。
裏面の何も書いていない面に、「~しますように」と、丁寧な縦書きで願い事をしたためるのが一般的です。
鬼子母神を敬い、ざくろには、自分の文字やイラスト、マークといったものは、かからないようにしましょうね。
筆記具は、決まりではありませんが、多くの神社で用意してくださっている油性のマジックなどが適しています。
雨に濡れても願い事が消えずにいてくれます。
本来は、願い事をしている自分が誰であるかが分かるよう、絵馬には名前や住所を書くものとされています。
しかし最近は、個人情報が問題となる場合もありますので、人目につくことを考えて、名前や住所ではなく、イニシャルだけでもOKのようです!
鬼子母神の絵馬を寝室に飾る人もいるようです!
ざくろの絵馬を奉納しないで、自宅に持ち帰って寝室に飾る人も多いようですね。
出産が無事にできますように、という願いや、子宝に恵まれますように、といったご利益を願っていらっしゃいます。
神様を敬う意味から、目線より上の位置に飾るのがよいとも言われています。
もちろん、鬼子母神を訪れてざくろの絵馬を手に入れ、自宅には持ち帰らず、奉納の意味で、絵馬を吊るされる方もいます。
どちらだけが正解、ということはなく、鬼子母神にお参りをして、ざくろの絵馬に願掛けをして手を合わせるという気持ちや行為そのものが尊いのでしょう。
絵馬を持ち帰るなんて意味があるの、と思う方もいるかも知れませんが、誤りや禁止行為ではありません。
自宅の寝室で、絵馬を間近に祈願をして気持ちを落ち着けたり、日々そばに置きながら夫婦の絆を新たにしたりといった情緒的な意味合いも大きな価値がありますものね。
あなたのおうちの近くに鬼子母神はありますか。
子宝祈願の目的で訪れてみるのもよいですし、「鬼子母神は、安産や育児の女神様なんだなあ」という心持ちで、境内をゆったりと散歩してみるひとときも、きっと、よい時間となるでしょう。
まとめ
鬼子母神とざくろの描かれた絵馬は、安産・幼児保護・子宝・育児などを祈願するための絵馬です。
図柄の書かれていない面に願い事を書くということ以外には、絵馬の書き方に、大きな決まりはありませんが、
「~ますように」と、縦書きで丁寧に書くのがよいようです。