12月も終わりに近づいてくると「冬至」がありますよね。夜の長さが長いっていうイメージですが、そもそも冬至ってどういう意味があるのでしょうか?
また、冬至には「かぼちゃ」を食べたり、「ゆず湯」に入ったりしますが、どういう意味があるのでしょうか?
冬至ってどういう意味? いつ?
毎年12月21日頃は「冬至」です。年によって日にちが前後することがあるので「頃」となっています。読み方は「とうじ」です。
「冬至」は二十四節気の一つで22番目となります。
二十四節気は一年を24に分けて季節の名前を付けられています。他には立春、夏至、秋分などがあります。
太陽黄経は270度
毎年12月21日頃
になります。
二十四節気の順番は
21:大雪(たいせつ)12月7日頃
→22:冬至(とうじ)12月21日頃
→23:小寒(しょうかん)1月5日頃
となっています。
また、冬至の12月21日頃から、小寒(1月5日頃)までの期間を指すこともあります。
北半球では夏至と反対に、一年のなかで夜の時間が最も長く、昼の時間が最も短くなる日です。
太陽の力が一番弱まる日となります。
冬至を過ぎると、力が少しずつ強まってくるので、太陽が生まれ変わるといわれています。
一陽来復(いちようらいふく)とわれ、良くないことの後には良いことが来るというように、特別な日でもあります。
冬至にかぼちゃはどうして?
冬至の時には「かぼちゃ」を食べる習慣があります。
かぼちゃって聞くと「夏」っていうイメージもありますね。
でも貯蔵しておいて冬至のころになると甘さが増してきます。
食べごろですね^^
ビタミンやカロチンなど栄養が豊富なかぼちゃは、夏に収穫していたものを保存して置けるので、冬の時期でも栄養をとることができる栄養源です。
風邪対策にもピッタリですね。
また、冬至は夜の時間が一番長いということで、生命が終わるのに一番近い日と考えられていました。
かぼちゃを食べることで、厄払いや無病息災を祈願していたようです。
冬至と聞いてかぼちゃと同じくらい頭に浮かぶのが柚子(ゆず)湯ですね。
柚子には体を温める効果がるため、冬至の日に柚子湯に入ると風邪を引かないと言われていました。
現在ではお風呂に入るといっても毎日入ることなのですが、昔は毎日お風呂に入ることはなかったので、ゆず湯に入るということはお清めの意味があり、邪気を払うという意味もありました。
冬至にかぼちゃを食べて、ゆず湯に入ると長生きすると言われていたようです。
冬至の時期の食べ物は?
冬至の食べ物と言えばかぼちゃがすぐ頭に浮かびますが、「冬至粥」をイメージする人も多いのではないでしょうか。
冬至粥とは、小豆(あずき)粥のことです。小豆の赤は邪気を祓うといわれています。疫病にかからないとか、厄除けの意味があるようです。
冬至には「ん」のつく食べ物を食べる習慣もあります。
うんどん(うどん)
かんてん
きんかん
ぎんなん
なんきん(南瓜:かぼちゃ)
にんじん
れんこん
これらは「ん」が2つ重なっていて、「冬至の七種(ななくさ)」と呼ばれています。
こちらにもしっかり「かぼちゃ」が入ってますね。
夜の時間が長い冬至では、太陽の力が最も弱くなります。
縁起を担いで冬至以降に運が上がっていくようにという思いを込めて、これらの食材を食べる「運盛り」という習慣があります。
冬至 七十二候
冬至の七十二候は?
七十二候は、二十四節気のそれぞれを約5日ずつ「初候」「次候」「末候」の3つに分けた期間で、それぞれの期間がどんな季節なのかを表します。
初候:乃東生(なつかれくさ しょうず)
夏枯草が芽を出すころ
乃東は夏枯草のこと
次候:麋角解(さわしかのつのおつる/びかくげす)
大鹿が角を落とすころ
麋は大きい鹿のこと
角が生え変わるために古い角を落とす
末候:雪下出麦(ゆきわりて むぎ のびる)
雪の下で麦が芽を出しはじめるころ
まとめ
毎年12月21日頃は「冬至」です。
「冬至」は二十四節気の一つで22番目です。
他の二十四節気はと違って、冬至はかなり行事としての習慣が残っていますね。
かぼちゃを食べてゆず湯に入るといったこともイメージする方も多いのではないでしょうか?
栄養たっぷりのかぼちゃと、体を温めてくれるゆず湯でしっかり風邪対策ですね^^