9月になると秋分の日がありますよね。国民の祝日の一つになっています。なんとなく昼と夜の長さが同じ日、といったイメージですね。
この秋分の日はどのように決まっていて、どういう意味があるのか、また、春分の日と秋分の日について、中秋についてみてみましょう!
秋分の日とはどういう意味?
毎年、秋分(しゅうぶん)の日は9月23日頃となっていて、国民の祝日の一つです。秋分の日は「祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ。」という日になります。
「頃」というのは、日にちが固定されているのではなく、年によって、多少前後します。
秋分の日の「秋分」とは二十四節気のうちの一つで、16番目になります。
太陽黄経は180度
9月23日頃
になります。
二十四節気は
15:白露(はくろ)9月7日頃
→16:秋分(しゅうぶん)9月23日頃
→17:寒露(かんろ)10月8日頃
の順になっています。
また、秋分は9月23日頃から、次の二十四節気の寒露(10月8日頃)の前日までの期間を指すこともあります。
秋分の日は、ずっと先の年まで日にちが決まっているわけではありません。
国立天文台が算出した秋分日をもとに閣議決定され、前年の2月1日に官報で告示されています。
秋分の日というと、昼と夜の長さが同じというイメージですが、実際は10分ちょっとくらい昼の方が夜より長いようです。
これは、大気の屈折によって太陽の見え方が実際より上に見えたり、日出、日没の定義による差などいくつかの理由を合わさることで若干昼の方が長くなります。
また、秋分の日は「彼岸の中日」です。
秋分の日をはさんで前後3日間、「彼岸の入り」から「彼岸明け」まで合わせて7日間が秋のお彼岸となります。
秋分の日自体も、「祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ。」ということで国民の祝日となっています。ご先祖様のお墓参りをする人も多いですね。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように夏の暑さはなくなり、和らいだ気候になります。
春分と秋分について
秋には秋分(9月23日頃)、春には春分(3月20日頃)があります。これらはどのように決まっているのでしょうか?
これは太陽の動きが重要になります。
「天の赤道」と「黄道」が、交差する点の事を、2点で交わっています。この好天がそれぞれ「春分点」と「秋分点」になります。
春分点、秋分点に来る日をそれぞれ「春分日」、「秋分日」と言います。
この日が「国民の祝日」になって「」春分の日」、「秋分の日」となります。
天の赤道:地球の赤道を天球に投影したもの
黄道:太陽が天球上で移動する経路
天球:地球を中心にした球面。その球面に惑星などの天体が張り付いているように見える仮想の球面。
春分の日も秋分の日のどちらもお彼岸の中日になっていますね。
それぞれ前後3日を合わせた7日間がお彼岸となります。
お彼岸というと「ぼたもち」や「おはぎ」ですね。
春は春に咲く牡丹から「ぼたもち」(こしあん)
秋は秋に咲く萩から「おはぎ」(粒あん)
といいます。
秋は秋に収穫された小豆を皮ごと使って粒あんに、
春は秋に収穫された小豆のが冬を越し皮が固くなり、皮を取るのでこしあんになります。
秋分の七十二候は?
七十二候は、二十四節気のそれぞれを約5日ずつ「初候」「次候」「末候」の3つに分けた期間で、それぞれの期間がどんな季節なのかを表します。
初候:雷乃収声(かみなり すなわち こえを おさむ)
雷が鳴らなくなるころ
次候:蟄虫坏戸(ちっちゅう こを はいす)
虫たちが土にもぐり入り口の穴をふさぐころ
末候:水始涸(みず はじめて かる)
田んぼの水を抜いて稲刈りをする頃
まとめ
秋分の日は毎年9月23日頃になります。
二十四節気のうちの一つで、16番目になります。
秋分の日をはさんで前後3日間の合わせて7日間が秋のお彼岸です。
秋分の日は国民の祝日。
だいぶ過ごしやすい気候になってきて行楽シーズンでもあり、「祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ。」という日でもありますね!
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