8月のカレンダーに「処暑」と書かれているのを見かけます。漢字で見ると、暑そうなイメージは伝わってきますが、処暑とはどのような意味があるのでしょうか?
8月も終わろうとしているこの処暑の時期にはどういった食べ物があるのでしょうか?見てみましょう!
処暑とはどういう意味?
毎年8月23日頃にカレンダーには「処暑」と書かれているのを見かけます。読み方は「しょしょ」とよみます。
「頃」となっているように、毎年決まった日に固定されているのではありません。
この処暑は二十四節気のうちの一つで、14番目になります。
二十四節気というのは、一年を24に分けて、季節に関する言葉が付けられています。秋分や冬至、立春などは聞いたことがあると思いますが、これらも二十四節気の仲間です。
立秋(りっしゅう)8月7日頃
→処暑(しょしょ)8月23日頃
→白露(はくろ)9月7日頃
と順番になります。
また、処暑である8月23日頃から、次の二十四節気の白露(9月7日頃)の前日までの期間を指すこともあります。
処暑とは夏の暑さがおさまってくるという意味です。
夏の暑さもピークを過ぎて、徐々にやわらいでくる時期です。また、台風が多い時期でもあります。
残暑見舞いを出していない場合はなるべく、8月末までに出してしまいましょう。
夏休みも終わりという子供たちも多いのではないでしょうか。
また、この時期に「二百十日(にひゃくとおか)」を迎えます。
二百十日は雑節の一つです。言葉自体はよく耳にしますね。
雑節というのは二十四節気のように中国から来たものではありません。
日本の季節の移り変わりをとらえやすくしたもので、農業の方たちの目安となってきました。
二百十日というのは、立春(2月4日頃)が数え初めの日となっています。二百十日は9月1日頃になります。
台風などにより天候が悪くなってくるので開花した稲など農作物に対して注意を喚起するという意味もあるようです。
処暑の時期の食べ物は?
7月には暑さを乗り切ろうということで、「土用の丑の日」にウナギを食べる、というのがありました。
連日の暑さで体力もだいぶ低下してそうな時期です。
処暑の時期にはそのような象徴的な食べ物があるのでしょうか?
うなぎのような象徴的な食べ物はないのですが、旬を迎える食べ物があります。夏から秋に変わる時期でもあり、スーパーなどで品ぞろえが変わってきます。
北海道など地域によっては、さんまがいい時期です。収穫は秋に多いので秋のイメージですが、味自体は夏が旬ともいわれます。
また、なすも旬を迎えます。
なすは体を冷やしてくれる効果があるといわれているので、この時期にピッタリですね。
7月には土用の丑の日がありましたが、その他に天ぷらの日というのがあります。
これは大暑(8月23日頃)の日が「天ぷらの日」として決まっているようです。後に毎月23日が天ぷらの日となりました。
実は処暑の時期にもこのような日がありました。
8月29日の「焼肉の日」です!
焼肉を食べて、夏バテの気味の体にスタミナをつけよう!ということのようです。
・うなぎ
・天ぷら
・焼肉
これが、「夏バテ防止三大食べ物」と言われています。
スタミナをつけて暑さを乗り越えましょう!
処暑の七十二候は?
七十二候は、二十四節気のそれぞれを約5日ずつ「初候」「次候」「末候」の3つに分けた期間で、それぞれの期間がどんな季節なのかを表します。
初候:綿柎開(わたの はなしべ ひらく)
綿を包む「がく」が開き始める
柎とは花のがくのこと
柎が開き、中からふわふわした綿が見えてくる
次候:天地始粛(てんち はじめて しじむ)
ようやく夏の暑さが静まり始める
末候:禾乃登(か すなわち みのる)
稲穂が実り穂が垂れてくる
まとめ
「処暑」は毎年8月23日頃になります。
二十四節気のうちの一つで、14番目になります。
徐々に夏の暑さが和らいでくる季節です。
また、台風が多くなってくる時期でもあるので、注意が必要です。
この時期の8月29日は「焼肉の日」です!
夏バテした体にスタミナをつけましょう!