毎年3月になると春分の日があり、祝日となっています。
春分の日というと、昼と夜が同じ長さの日、とか、お彼岸でお墓参りをするというイメージですが、どういった意味があるのでしょうか?
また、春分の日はどのようにして決まっているのでしょうか?
春分とはどういう意味?
毎年3月20日頃は「春分(しゅんぶん)」になっています。春分は日にちが固定されているわけではないので、その年によって、変わります。
春分というのは、二十四節気の一つで4番目になります。
春分の前は「啓蟄」、春分の後ろは「清明」へと続きます。
また、春分は次の清明(毎年4月4日頃)の前日までを春分と呼ぶこともあります。
春分の日は、「自然をたたえ、生物をいつくしむ。」ということで、戦後、国民の祝日に関する法律で定められています。
春分の日として祝日になっているのは「春分日」と定められていて、〇月〇日といった毎年決まった日が春分の日になるのではありません。
春分の分というのは、分点のことで、「天の赤道」と「黄道」が、交差する点の事で、2点で交わっています。
分点は2つあって春に通過する分点を春分点、秋に通過するものを秋分点と言います。
その春分点を、通過した瞬間の日が春分日(しゅんぶんび)と呼びます。
この日が3月20日頃になります。
春分の日の決め方は?
春分の日は、「国民の祝日に関する法律」で「春分日」が祝日になると定められています。
※春分日は上記の通りです。
この春分日は月日が決まっていません。
3月20頃が春分の日となりますが、毎年2月になると、国立天文台が翌年の春分の日を定め官報で公表します。
地球の公転は365日ピッタリではなく、実際には6時間ほど多くかかります。そのため閏年で調整しています。
同じように春分日も若干ズレてしまうため、日にちが固定していません。
太陽を動きを見て、毎年翌年の春分日が決められています。
また、春分日が、厳密に決められているように、春分の日はその日でなければ意味がなく、ハッピーマンデーは適用されていません。
春分の日が月曜で祝日の時もありますが、ハッピーマンデーとは関係なく、たまたま月曜日だっただけです。
春分の日は昼と夜の長さが同じと、よく聞きますが、日本では実際には昼の方が、14分ほど長いようです。
太陽の位置が大気の屈折によって太陽が実際よりも上に見えるのが原因の一つです。
屈折により日の出が早く見え、日の入りが遅く見えるようです。
春分とお彼岸について
お彼岸とは、春分の日を中日(ちゅうにち)として、その前後、3日間を合わせた合計7日間になります。
たとえば、3月20日を春分の日とすると、
3月17日 彼岸の入り
3月20日 中日
3月23日 彼岸明け
となります。
極楽浄土は西方にあるとされています。
春分の日には太陽は真西に沈むため、その太陽を礼拝して思いをはせたのが始まりで、ご先祖様を供養するようになっていったようです。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われますが、寒さが続いてきていたのが、お彼岸を過ぎると次第に和らいできます。また、春分を過ぎたことで、昼の時間が徐々に長くなっていきます。
まとめ
春分は、二十四節気の一つで4番目になります。
現在のカレンダーでは、毎年3月20日頃が「春分」になります。
二十四節気は、啓蟄→春分→清明へと続いていきます。
春分の日は、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」として、国民の祝日となっています。
毎年2月に国立天文台が翌年の春分の日を定めて、官報で公表します。
春分の日含めて、その前後、3日間を合わせた合計7日間がお彼岸になります。
現在でもこの時期には、ご先祖を供養しお墓参りします。
ご仏前の向き お札の入れ方・香典の包み方、お供えする向きは?