「仏滅」ってよくカレンダーのところに小さく書いてありますが、なんとなく縁起が悪い日っていうイメージなのですが、実際はどのような意味があるのでしょうか?
結婚式やお葬式など、避けた方がいいと聞いたことがありますが、実際はどうなのでしょうか?
仏滅ってどういう意味?
「仏滅」にはいったいどういう意味があるのでしょうか?仏滅とは大安や友引などと一緒に六曜(ろくよう・りくよう)の一つになります。仏滅には「仏」という字が入っていますが、六曜は占いのような風習が習慣化されたもので、仏教など宗教とは関係ありません。
「仏も滅するような大凶日」、「万事に凶の日」とされています。もともとは「空亡」「虚亡」と呼ばれていたもので、「すべてが虚しい」ということで、「物滅」という漢字で表されていたものが、「仏滅」になったといわれています。
仏滅には、新たな行動を起こすことは良くない、と言われる一方、新たに物事を始めるには良い日と解釈されることもあります。
また、仏滅の日は一日中凶という説と、午後は縁起が良いという説もあります。
六曜は旧暦が基準になっています。
各月の1日が基準となり、それぞれの月の1日が先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の順に割り当てられています。
4月1日と10月1日は「仏滅」と決まっていて、日付が変わるごとに、「大安」、「赤口」、「先勝」、「友引」、「先負」の順に繰り返されます。
旧暦
1月・7月
4・10・16・22・28日
2月・8月
3・9・15・21・27日
3月・9月
2・8・14・20・26日
4月・10月
1・7・13・19・25日
5月・11月
6・12・18・24・30日(みそか)
6月・12月
5・11・17・23・29日
上記の日が「仏滅」の日になります。
仏滅に結婚式ってダメなの?
仏滅に結婚式を挙げるって良くないのでしょうか?
仏滅の日は「仏も滅するような大凶日」ということで、縁起が悪いというイメージがあります。特に若い人は気にしない人も多いのですが、ご年配の方は気にされる方も多いようです。
もともと仏滅というのも、占いのようなものが風習として残っているだけですのですが、気にされる方は結婚式などのお祝い事は避ける習慣があります。
仏滅の日に結婚式を挙げる人は少ないのですが、その分メリットもあります。
仏滅の日の割引や特典など、大安や友引の日の式に比べると、費用が抑えられることも多いです。
また、大安の日の土日などの休日は予約でいっぱいということもありますが、仏滅では予約が取りやすく、希望の日程や時間帯で予約が取りやすくなります。そうすると、新婚旅行や新居への引っ越しなど、他のイベントとの調整もつけやすいです。
そのため、入籍は大安など縁起のいい日にしておいて、式は仏滅にするというケースもあります。
仏滅の日のデメリットというと、縁起が悪いというイメージが強いことですね。ココがクリアできれば、仏滅の日の結婚式は、かなり魅力的ですね。
仏滅の日に結婚式を挙げることに、結婚する本人たちは気にしなくても、親御さんが気にするケースも多いです。
結婚相手のご家族とは、結婚してからずっと関係が続きますから、結婚の時からゴタゴタがあると良くないですよね。
日取りを決める前には、結婚相手の親御さんの意見は特に確認しておきましょう。
仏滅にお葬式ってダメなの?
仏滅の日にお葬式をやるのは良くないという話を聞いたことがありますが、実際はどうなのでしょうか?
仏滅には「仏」という字が入っていますが、仏教など宗教とは関係なく、仏滅の日にお葬式をすることは問題ありません。
ただし、六曜の一つに「友引」がありますが、「友をあの世に引っ張る」という迷信のようなものがあるためお葬式を避ける人も多いです。そのためか、火葬場が友引の日を休みにしているところも多いです。
まとめ
六曜の一つ「仏滅」ですが、「仏も滅するような大凶日」、「万事に凶の日」とされています。しかしこの仏滅の中にも、一日中凶という説と、午後は縁起が良いという説もあります。
「仏」という文字が入っていますが、仏教や他の宗教とも関係はなく、占いのような風習が習慣となりました。
仏滅のお葬式も気にされる方がいますが、宗教とも関係ないため、特に問題はありません。
また、結婚式では「仏滅」の日が避けられがちですが、割引や特典も多く、予約も取りやすいことから、仏滅を気にしない人たちには魅力的なメリットが多いです。
しかし結婚式は、それぞれ親御さんが縁起を気にされる場合が多いので、スケジュールを決める際には、前もって確認しておきましょう。