天気予報を見ていると「アメダス」ってよく耳にしますが、いったいどういうものなのでしょうか?雨について観測しているから「雨だす(です)」みないなこと??
よく聞く言葉ですが、「アメダス」のことについて、あまりよくわからないという人も多いようです。「アメダス」とはいったいどういうものなのでしょうか?見てみましょう!
アメダスってどういう意味?
「アメダス」の意味っていったい何なのでしょうか?「アメダス」とはアルファベットでは「AMeDAS」と書き、Automated Meteorological Data Acquisition Systemの頭文字をとったものになります。
意味は、
Automated:自動化された
Meteorological:気象の
Data Acquisition:データ取得
System:システム
で、「地域気象観測システム」のことです。
アメダス観測所というのがあり、降水量の観測地点は全国に約1,300か所あります。(約17km間隔)
観測所では
「気温」、「日照時間」、「降水量」、「風向・風速」
などを調べています。
観測所により調べているものが異なり、
「気温」、「降水量」、「風向・風速」だったり、
降水量のみの観測、
雪の多い地方では積雪の深さの観測といったように、
それぞれ、その地点で必要なものが自動的に観測されます。
そのほかに地震や火山など、災害が発生しそうな場所に、臨時に観測所を設置することもあります。
観測で得たデータは、「アメダスセンター(地域気象観測センター)」に集められます。
「アメダス」では、さまざまな気象のデータが集められ、気象の資料としても役立つほか、気象などによる災害を防止したり、軽減するためにも役立ちます。
この「アメダス」は従来の気象予報を強化するため、雨や風、雪などの状況を、より細かく知ることが必要でした。
そこで開発されたのが「アメダス」です。
「アメダス」は1974年から運用が開始されました。
その後も「アメダス」は進化し続けて、より細かい観測ができるようになっています。
アメダスの降水量のはかり方
降水量とは、雨や雪が降った量のことで、0.5mmの単位で観測されます。雪などの場合は、溶かして、その水の量を観測します。
10分間降水量、1時間降水量、日降水量などと、一定の時間に、雨量計に入った「水」の量の体積を測定します。
降水量が1mm:
1m2(平方メートル)の面積に1mmということ、
↓
100cm×100cm×0.1cm=1,000cm3(立方センチメートル)
= 1L(リットル)
どのくらいの降水量で激しい雨になってくるかというと、
・大雨注意報は 1時間に20mm~40mm
・大雨警報は 1時間に40mm~60mm
というのが大体の目安になります。
アメダスの積雪のはかり方
積雪の深さは、地面からどのくらい積もっているのかを1cm単位で観測します。
積雪の場合、雪の多い地域で1時間ごとに観測されます。
降ってきた雪は降水量として観測されますが、積もった雪の量は積雪深として観測されます。
はかり方は「超音波積雪計」と「光学式積雪計」の2種類があります。
「超音波積雪計」は、
超音波を発射して、雪面で反射されて戻ってき時間によって、雪の積もった面までの距離を測定し積雪を測ります。
「光学式積雪計」は、
レーザーを照射して、雪面に反射して戻ってくるまでの時間で距離を測定して積雪を測ります。
まとめ
「アメダス」とい名前から、雨の事に関して測定するものと思っていましたが、気温や風向き・風速、積雪などさまざまなデータを収集していました。
アメダス自体も進化していて、より細かなデータが取れるようになってきていました。今後、より精度が上がってくると、災害などの防止や軽減にもつながってきますね。