夏ごろから秋くらいまで、テレビの天気予報では台風のニュースが多くなりますね。台風が来ることで被害が出ることもあります。
そもそも台風とはどういったものなのか、温帯低気圧に変わるということはどういうことか、また、台風とハリケーンとは何が違うのか見ていきましょう!
台風とは?
台風と聞くと、耳慣れた言葉ですが、実際どういったものなのか見てみましょう。
台風は低気圧です。
熱帯の海の上で発生し、最大風速が約17m/s以上のもの、
(風速は10分間の平均です。)
この熱帯低気圧がどこにいるか、位置も重要で、太平洋の北西にあるものが「台風」と呼ばれます。
台風には番号がついていて、毎年1月1日にリセットされてその年の最初に発生した台風を1号と呼び、その後、発生した順に番号が付けられていきます。
台風の発生場所は赤道付近の海上であることが多いです。海面の水温が高く、上昇気流が発生しやすいので積乱雲がまとまって渦を巻くようになり発達していくと台風になります。台風は反時計回りで渦を巻いています。
台風の上陸ってよく聞きますが、これは、台風の中心が北海道、本州、四国、九州に上陸することです。沖縄には台風は通過と言うことはあっても、上陸するとは言わないのです。
また、台風の接近というのは、台風の中心から半径300km以内に近づく事です。
どれくらいの規模の台風なのかを表すために、「大きさ」と「強さ」で表します。
台風が過ぎた後は、スカッと晴れた天気になることがありますが、これを「台風一過」といいます。
温帯低気圧に台風が変わる?
台風は暖かい海面からの水蒸気で発達します。台風が移動するときに、海面や地上との摩擦で次第に、エネルギーがなくなっていきます。
日本に近づき、海面の温度が低くなり、台風が北上して冷たい空気と混ざってくると前線を伴う「温帯低気圧」に変わります。海からの水蒸気がなくなり、台風がそのまま弱まってくると「熱帯低気圧」に変わることもあります。
台風 とハリケーンの違いは?
「台風」は熱帯低気圧で最大風速が約17m/s以上ですが、これは太平洋の北西にあるものの呼び方です。
これが場所が変わって、太平洋の北東や大西洋の北にあり、最大風速が約32m/sのものになると「ハリケーン」と呼ばれます。
ちなみに北インド洋と、南太平洋にあるものは「サイクロン」と呼ばれます。
東アジア周辺の太平洋で、最大風速が約33m/sのものをタイフーンと呼びます。
存在する位置で名前が付けられているので、移動すると呼ばれ方が変わります。
ハリケーンが移動してきて台風になったりします。
まとめ
台風は熱帯低気圧で、最大風速が約17m/s(風速は10分間の平均)以上のもので、太平洋の北西の位置にあるものが「台風」と呼ばれます。
台風には番号が付けられています。1月1日にリセットされて、発生順に番号で呼ばれます。
台風は暖かい海面で発生しますが、日本に近付いたり、上陸したりすることで、摩擦などでエネルギーが奪われ温帯低気圧や、熱帯低気圧に変わっていきます。
太平洋の北西にあると「台風」と呼ばれますが、北インド洋、南太平洋では「サイクロン」と呼ばれます。太平洋の北東や北大西洋にあり、最大風速が約33m/sだとハリケーンと呼ばれます。
夏から秋にかけて日本に接近し、大きな被害をもたらしたり、通勤、通学などにも大きな影響を及ぼしたりします。台風が来るときには十分注意して、対策をとっていきましょう。