いつも天気予報を見ていると、低気圧が〇〇、高気圧が〇〇、ってよく耳にします。
そもそも低気圧とか高気圧とか、どういう意味で、何がどう違うんだろうなんてすっかり忘れてしまっています。
気圧とか学校で習ったような気がするのに、いまひとつハッキリ覚えていなくて、予報の傘のマークを見て「あ~、天気悪くなりそうだな」なんて思うくらいです。そこで少し気圧のことについてみてみましょう!
気圧とは何か?
気圧とは、大気の圧力のことをいう場合が多いです。空気の重さによる圧力、これが気圧です。
空気には重さがあり、私たちの周りにはいつも空気があり、いつも空気に押されているんです。
海面からの高さによって気圧は変わります
地球の周りには空気の層があって、地表からの高さによって気圧は変わります。
海面と同じ高さの地表にいるときと、高い山の上にいるときとでは気圧が違います。
高い山の上にいるときの方が気圧が低いです。
これは高い山の上の方が、頭の上にある空気の量が少ないので、上から抑えられる力が小さい=気圧が低い、ということになります。
逆に海面と同じ高さの地表にいるときは、頭の上にある空気の量が多いので、上から抑えられる力が大きい=気圧が高い、ということになります。
買ったお菓子を山に持っていくと袋がパンパンになってしまったり、エレベーターに乗って、急に高さが変わったときに、耳が変なふうになっちゃうのは、気圧が変わったからおこることです。
気圧が高いということは、頭の上の空気が多く、ぎゅっと上から押さえつけられている状態なので、空気の密度が高く、ぎっしり詰まってます。
また、高い山の上など気圧が低いところは、頭の上の空気が少ないので、上から抑えられる力も強くなく、ゆるゆるな状態で、空気の密度がスカスカです。
スカスカで空気の密度が低い=空気が少ない、ので息苦しくなってしまいます。
低気圧と高気圧
気圧の高い低いは、場所によっても変わります
気圧が高いのは高気圧、気圧が低いのは低気圧。
これは基準の値より気圧が高いか、低いかということではなく、周辺より気圧が高いか、低いかという事になります。
同じ値の気圧でも、周りが高いか低いかによって、低気圧か高気圧か呼ばれ方が変わってきます。
気圧が高いということは、空気が多いです。気圧が低いということは、空気が少ないです。この空気が多いところから、空気の少ないところに空気が移動するのですが、この空気の移動が「風」です。
高気圧のところから、低気圧のところに空気が流れてきます。空気がどんどん集まってきますが、行き場がなくなり、上に押し上げられていきます。これが上昇気流です。
逆に高気圧のところでは、空気が流れ出てしまうので空気がなくなってきます。そうすると空気がなくなったところに、上の空気が下に降りてきます。ダルマ落としで、だんだんダルマが下に降りていくようなイメージです。
この下に向かう空気の流れが下降気流です。
高気圧では、雲が発生しにくいので天気はよく、低気圧では上昇気流で、空気は気圧が低いところに移動するので膨張し、水蒸気となり雲が発生し、雨となることが多くなります。低気圧が発達する、ということは、雨雲が多くなってくるということですね。
まとめ
天気予報などでよく聞く低気圧と高気圧は、値で一定の基準があるわけではなく、周りと比べて気圧が高いのか低いのかで決まってくるんですね。低気圧と高気圧は、空気が多い、少ないによって空気が移動して、また、上昇したり、下降したりしてそれが天気に影響してきていたんですね。
いままで何となく天気予報を見てましたが、これからはもう少し理解ができそうです!