世界三大レース(自動車4輪)とは、モナコグランプリ、インディ500、ル・マン24時間レースという3つのレースに対して呼ばれていて、5月から6月にかけて開催されています。
それぞれ長い歴史があり、特長があります。
どのようなレースなのか見てみましょう!
世界三大レースのモナコグランプリとは?
世界三大レースの1つ、モナコグランプリはは、モナコ公国の
モンテカルロで行われるF1のレースの中の一戦で、1029年に第一回大会が開催されました。
モナコ公国とは国連加盟国の中では、世界最小の国で、人口は3万6千人ですが、レース開催時には20万人の観光客が訪れます。
高級ホテルやマンションのバルコニー、屋外テラスや、ヨットハーバーに停泊中のクルーザーからレースを観戦するといった光景が見られます。
モナコグランプリのコースは市街地コースで、道路を閉鎖して開催します。1周3,340mのコースを78周しますが、コース幅が狭く、レース中に前車を追い越すのは難しく、追い越せるポイントも限られてしまいます。
そこで無理な追い越しをしようとすると、クラッシュしてしまう可能性が高くなり、遅い車があると、その後続車が数珠つなぎになってしまいます。
そのため予選の順位が大きくレースに影響し、ポールポジションをとったドライバーがかなり有利となります。
世界三大レースのインディ500とは?
世界三大レースの1つ、インディ500はアメリカのインディアナ州にあるインディアナポリス・モーター・スピードウェイで開催されます。
初開催は1911年、コースはオーバルトラックで、直線とコーナーからなる周回コース。1周が2.5マイル(約4,023m)のコースを200周(合計500マイル:804.6km)します。
オーバルコースのため追い越す場面も多く、スリップストリーム(気圧低下による吸引効果や空気抵抗が少なくなった状態)を利用して前車を追い越していくシーンをよく目にします。
このインディ500の優勝者は牛乳を飲むことになっています。これはかつての優勝ドライバーがリクエストし、それがきっかけとなっています。
また、インディ500の優勝トロフィーは「ボルグワーナー・トロフィー」と呼ばれていますが、このトロフィーが特徴的です。
優勝者がトロフィーを手にするといったイメージでなく、大人と同じくらいの大きさ、重さがあります。トロフィーの側面にはポコポコとした無数のでっぱりがありますが、実はこのトロフィーには歴代の優勝者の顔が型取られた肖像が側面に埋め込まれているのです。
世界三大レースのル・マン24時間レースとは?
世界三大レースの1つ、ル・マン24時間レースは、フランスのル・マンにあるサルト・サーキット(13.629km)で行われる耐久レースで、このレースは1923年に初開催されました。
モナコ、インディと違いこのレースは24時間の耐久レースで、マシン1台のドライバーの人数は3人で交代してレースを行います。
過酷な耐久レースのため、トラブルなども多く、「ル・マンには魔物がすむ」ともいわれています。
レースのスタート方式はかつては「ル・マン式スタート」という方式で行われていました。これは、コースの端にマシンを用意しておいて、スタート時にコースの反対側にいたドライバーがマシンに駆け寄ってマシンに乗り込んだ後、スタートするといった方式でしたが、危険なため、現在ではローリングスタートが採用されています。
ローリングスタートとは、スタート前のフォーメーションラップで走行しながらそのままスタートする方式で、インディー500と同じ方式です。
コースには、ユノディエールと呼ばれる直線があります。ここは、以前は6㎞も続く直線で、走行するのに1分もかかっていました。しかし、安全上よくないということになり、2㎞以上の直線が認められなくなったため、2か所にシケインを入れて直線を短くしました。
このル・マンのレースはスティーヴ・マックイーンの映画「栄光のル・マン」の題材にもなり、また、俳優のポール・ニューマンはレーサーとしても有名で、実際のレースで1979年に2位となっています。
まとめ
モナコグランプリ、インディ500、ル・マン24時間レースはそれぞれ長い歴史があり、また、違った特長のあるレースです。
それぞれのレースごとに楽しんで観戦しましょう!