夏の暑い日には大量に汗をかいてしまいますね。
サラサラした汗の時もあれば、なんかベタベタした汗の時もあります。
しばらくするとちょっと臭くなってしまうときや、服がシミになったり黄ばんでしまうときも。。
かく汗でなにか違いがあるのでしょうか。
汗の種類についてみてみましょう。
汗といっても種類はいろいろ
一口に汗といっても、サラサラな汗やベトベトな汗、汗といってもいろいろあるのです。
汗には大きく分けて3種類の汗があります。
・温熱性発汗
・精神性発汗
・味覚性発汗
まずは、温熱性発汗、
暑い日や、激しい運動をして体温が上がったときに出る汗です。
体温が上がってしまったときに、体温を一定に保つため体に熱がこもらないように発散して体温を下げてくれます。
体温調節のためにかく汗で全身からかきます。
つぎに、精神性発汗ですが、この汗は、人前に出るなど緊張したときや驚いたとき、プレッシャーを感じたときなど、精神的なストレスを感じたときに出る汗です。
あがり症の方などによくみられる汗で、手のひらや足の裏、脇の下などから出ることが多いです。
3つ目に味覚性発汗です。辛いものやすっぱいものなど、味覚の刺激によって出る汗です。
たまにテレビのバラエティー番組の罰ゲームか何かで、激辛のものを口にして、タレントさんが顔から汗を噴き出しているような場面を見たことがありますが、この汗は額や鼻など顔、頭部にかきやすい汗です。
汗の種類によって臭いのはどうして?
汗の種類には3種類るということで見てきましたが、汗は皮膚にある「汗腺」から出るのですが、その汗腺には2種類「エクリン腺」と「アポクリン腺」というのがあります。
この汗腺の違いからサラサラな汗、ベトベトな汗などの違いが出てきます。
エクリン腺から出る汗は、ほとんどの成分が水なのでさらさらしているのが特徴です。サラサラしていて始めは無臭なのですが、菌に分解されると匂いが発生するため汗臭くなります。
全身に汗腺があるため、全身から汗をかきます。
もう一つの汗腺がアポクリン腺です。こちらは無色ではなく少し白く濁ったような色で、タンパク質や脂質を多く含んでいて臭いの元となり、この臭いがワキガやスソワキガの原因になります。少し粘り気のあるベトベトするような汗で、ワキの下や、乳首、陰部など汗腺のある場所が限られていて、異性をひきつけるような役割があるともいわれています。
汗の種類 冷や汗、脂汗について
危ない目にあったり、ちょっと恥ずかしい思いをしたときなど冷や汗が出ることがありますよね。
それはストレスや緊張が原因で出るす。「手に汗握る」なんていったり、デート中に手に汗をかいてしまったりなど、神経がバランスを崩してしまい汗をかきやすくなってしまうのです。暑くないのにかいてしまう汗です。
手のひら、足の裏、ワキの下などにかくことが多い汗です。
また、冷や汗とは別に脂汗があります。緊張しているとき、苦しいときなどに出る汗で、皮脂分泌が多い額や鼻やといった顔などにかきやすいです。
脂汗が出るときは病気のサインとして出ることもあるので注意が必要で、脂汗が続くようならお医者さんに診てもらうことが必要な場合がるので気を付けましょう。
まとめ
一言で「汗」といっても、温熱性発汗、精神性発汗、味覚性発汗があり、汗が出るところの汗腺もエクリン腺とアポクリン腺というそれぞれ違った特徴を持っています。
その汗の違いによってサラサラな汗、ベトベトな汗、臭い汗といった違いがあります。
汗をかくことは体にとっては重要な役割があり、運動不足などで汗をかかないことが多くなると、汗腺が衰えてきてしまうので、汗対策の一方、汗をかくことも必要ですね。