相撲の東西ってありますよね。
テレビで観戦したり、実際に見に行くと、東西、それぞれの花道を通って力士が入場してきます。
そして、
取り組み前に力士が土俵に上がり行司さんに紹介されています。
番付表には東と西に分かれて横綱から四股名がびっしりと書かれています。
そもそもどんな意味があったのでしょうか。
また、相撲についての楽しみ方についてもご溶解します。
相撲の東西の意味って何?
相撲の東西は、以前は力士の出身地で分けられていました。
滋賀県を中心に東西に分かれ、東対西の団体戦のように取り組みがありました。
その後、一門ごとの総当たり戦になり、今では部屋別の総当たり戦になったので、東と西に分かれているのはあまり意味がありません。
相撲の東西の分け方、決め方は?
番付の東と西では東の方が格が上なので、先場所の成績の良い方が東になります。
同じ大関や横綱でも東の方が格が上なのです。
相撲の楽しみ方
大相撲は古来のすまいの節会が由来になっています。
相撲が神事であり、エンターテイメントであり、スポーツでもあると言われるのは
これが所以です。
大相撲は力士のくらいがピラミッド状になっていて、序の口、序二段、三段目、幕下、
十両、幕内とあります。
地上波のテレビで放送されるのは3時ころの重量の後半くらいからや、幕内からですが、相撲の取り組みは朝から行っています。
それぞれの階級によって、身に付けられるものにも決まりがあります。
塩を撒いたり、美しい大銀杏を結えるのは十両以上で、十両以上になると
給料も貰えて、付け人も付きます。
幕下以下は場所手当しかもらえず、
とても厳しい世界ですが、レギュラーや補欠といったものはなく、
ケガや病気などで休場届を出さない限り、全ての力士が土俵に上がれます。
協会の方から、成績が悪いからと言って出場停止にはしないということで、
誰にでもチャンスが与えられていると言えます。
所作やしきたりにうるさいと思われがちな相撲界ですが、観客として
相撲を楽しむのであれば、細かいことは気にしなくていいでしょう。
まずは、取り組みの面白さがわかればいいのです。
大相撲には「ヨーイ、スタート」の掛け声がありません。
仕切りを重ねていた両力士に、時間であることを告げ、行司が「待ったなし」
「手をついて」とは言いますが、「ヨーイ、スタート」はありませんので、
力士が呼吸を合わせて立ち上がり、取り組みがスタートします。
勝負は丸い土俵から出てしまったり、土俵に足の裏以外がついてしまったら
負けです。
誰が見てもわかりやすく、一瞬にして決着がつくことが多く、飽きません。
力士も行事も呼び出しも審判も床山もすべて相撲部屋に所属しているので、
身内同士で勝負しているなどと揶揄されることもありますが、
独特の世界を維持するために必要なのでしょう。
しかし、誰にでも
よくわかり、楽しめるような工夫は常に必要だと思います。
よく、仕切りが長くて退屈してしまうなんて聞きます。
呼び出しさんが力士に
タオルを差し出したら時間なので、だいたい4分程です。
国技館などの会場でも
飲んだり食べたりしながら見ていますので、家のテレビの前でも同じように
好きなものを飲んだり食べたりしながら、好きな力士を探しましょう。
だんだんと相撲の勝負の面白さがわかってきたら、行司の口上にも注意してみてください。
その日の一番最後の取り組みを結びと言いますが、行司は「この相撲一番にて、打ち止め」と言います。
しかし、天皇陛下が観覧に来られている時は、より縁起がいいように
「この相撲一番にて、結び」と言います。
また15日間の場所の一番最後は
「この相撲一番にて、千秋楽にござりまする」と言います。
テレビで大相撲の面白さがわかったら、ぜひ会場へ見に行ってみてください。
両国国技館は年に3回場所が開かれるので、プレイガイドでも意外と席が取りやすいです。
2階席からでも十分に楽しめます。
実際に会場に行くと、観客が息をとめて
取り組みに見入っている様子や立ち合いでぶつかった時の、ばちーんという音など
迫力を感じられます。
まとめ
相撲は古来のすまいの節会を由来なので、神事であり、エンターテイメントであり、スポーツです。
東と西に分かれているのは、以前、力士の出身地で東西に分けられ、団体戦で戦っていた名残です。
現在は部屋別総当たり戦なので、東西に分かれる意味はあまりありませんが、
番付では東の方が格が上です。
相撲は短時間で勝負が決まること、土俵から出たら負け、足の裏以外が土俵についたら負けと
わかりやすいのが魅力です。
勝負の面白さがわかったら、行司の所作などにも注目してみると面白いです。