相撲で座布団を投げているシーンってよく見かけますよね。なぜ観客は座布団を投げるのでしょうか?
そこで、相撲で座布団を投げる理由についてまとめました。
また、相撲の取り組みのあと、座布団を投げる人がでてきたのはいつ頃からなのか、相撲の懸賞金についてもご紹介します。
相撲で座布団を投げる理由ってなに?
相撲で座布団を投げる理由としては、取組で通常ではあり得ないと思われるような結果になったときに、観戦しているファンが座布団を投げるのです。
また、座布団が投げられるときの取組としては、多くの場合は格下の力士が横綱に勝利したときに、見られます。
取組のときに平幕の力士が、横綱に勝ったときの白星を金星と呼び、それが起こったときのみに座布団が投げられていたようです。
しかし、その後、小結や関脇、大関のが横綱を倒したときにも次第に座布団が投げられるようになってきました。
また、座布団が投げられる理由として挙げられるのは、横綱同士の取組でも投げられ場合があります。
それは、横綱同士の取組が優勝を決めるものだったり、ものすごい名勝負だったときにも投げれることがあるようです。
このように相撲の取り組みのあとに座布団が投げれる理由は、大番狂わせが起きて観客が興奮して盛り上がったときが多いです。
さらに、観客が座布団を投げる理由としては他にもあります。
横綱は勝って凄い、「〇〇連勝した!」「さすが横綱!」などとという称賛の気持ちや、格下に負けた不満の両方の意味などもあります。
また、横綱が連敗したときにも激励の意味も込めて、その横綱のファンが座布団を投げることがあるそうです。
また相撲の取組のときに物言い付いた結果が、会場の雰囲気と反対だったときに、投げられることもあるそうです。
座布団を投げるのは、観客が興奮したり、讃えたり、不満を感じたりといった意思表示ということと考えて良さそうなのです。
そして、相撲ファンの間で座布団を投げることは「座布団の舞」と呼ばれているそうです。
相撲で座布団を投げるようになったのはいつ頃から?
相撲で座布団を投げるようになったのは、明治時代からです。
しかし明治のころには称賛の気持ちを表すため、座布団ではなく、身につけていた羽織や帽子を土俵に投げていたそうです。
そして羽織や帽子には、ファンの人の屋号が書かれていて、その屋号を元にして取組後に呼び出しが拾ってファンのところへ返しに行っていたようです。
その羽織や帽子を返すときに、ファンの人から感謝の意味でご祝儀をもらっていたそうです。
このように、当時は不満を表すという意味はなく、純粋に力士への称賛の意味で投げ入れていたそうなのです。
しかしこういったやり取り、ご祝儀の渡し方は現在では禁止されてしまいました。
そこで身につけていた羽織や申しを投げる代わりに、座布団を投げるように変わったと言われています。
ご祝儀の代わりになったのが懸賞金
羽織や帽子と交換していたというシステムの代わりとなったのが懸賞金です。
相撲の取り組みの前に旗になった広告を持って土俵上を回っていますよね。
それが企業から出された懸賞金になります。
そしてあの旗一本の値段は一本で六万円です。
内訳としては、三万円が勝った力士の手取りで、二万五千円が本人名義の積み立て金で、五千円が取組表掲載料と場内放送料となっているそうです。
この旗が50本以上ある場合もあるので、1試合の取組でも相当な金額です。
まとめ
相撲の取組で座布団をなぜ投げるのかということに関しては、ファンの強い思いがあると分かりました。
座布団の舞と呼び名で呼ばれているということも分かりました。
また、座布団を投げるようになった歴史はずいぶん昔からで、明治時代まで遡るとは思いもよらなかったです。