バターを使おうと思ったら、カビが生えていたという経験はありませんか?
バターは腐りにくい食べ物とされていますが、保管を正しく行わないと、カビが生えてしまう可能性が高くなるのです。
ここでは、バターにカビが生える原因と保存する時の注意点をご紹介します。
また、バターにカビが生えてしまっていた場合、取り除けば食べられるのかどうか、影響についてもご紹介します。
バターにカビが生える原因と保存するときの注意点は?
バターにカビが生える原因は何なのでしょうか?
カビの原因となる菌は、実は空気中のどこにでもあります。
食品がカビの原因となる菌が住みやすい条件になる事によってカビが付着し、成長していくのです。
バターの場合は、温度が高くなって油脂分が溶けた状態や、他の食品や食器を通して菌が侵入することでカビが生えやすい環境になります。
例えば、バターを冷蔵庫で保管せずに常温で保存していると、バターの表面が溶け出して液体が出てくる場合がありますよね。
この液体は、バターが溶けて分離したものです。
これは空気中のカビと結びつきやすく、カビを発生させる原因となります。
また、バターを使用する際に清潔でないバターナイフを使用してしまうことや、パンのくずなどほかの食品がバターに触れてしまうこともカビを生えやすくしてしまいます。
バターにカビが生えないように保存するには、先ほど述べたような「カビが生えやすい環境」を作らないようにすることが重要です。
まず、バターは必ず冷蔵庫で保管します。
空気中のカビの菌に触れてしまわないよう、密閉できるバターのケースやジップロックに入れておくことが理想的です。
バターを使用する際はなるべく手早く行い、分離する前に冷蔵庫にしまうということにも注意しましょう。
そして、バターをパンに塗る際のバターナイフにも注意が必要です。
バターナイフは清潔なものを使用すること、パンのくずなどほかの食品がバターのなかに入らないように注意しましょう。
バターごと食卓に並べずに、使用する分だけをあらかじめ清潔なナイフで切り取り、お皿に盛りつけて食卓に出すこともおすすめです。
冷凍保存をしたい場合も、約3センチ角の正方形に切り分けて一つずつラップに包み、それをジップロックに入れて保存すると清潔な状態を保ちやすいのでおすすめです。
バターにカビが生えた、取り除けば食べられる?
それでは、万が一バターにカビが生えてしまっていた場合、カビ自体をバターから取り除けば食べられるのでしょうか?
結論から言うと、一部でもカビが生えてしまったバターは、カビの部分を取り除いたとしても、食べない方が良いです。
カビは1箇所に生えると、その周囲にも目に見えない菌を放出しています。
そのため、カビが生えていないと思われる場所にも、カビの原因となる菌が潜んでいる可能性が十分にあるのです。
日本人は、「菌は加熱すると無くなる」と言い伝えられていますが、カビは加熱で除菌されることはありません。
カビを食べてはいけない理由としては、体に良くない影響を及ぼす物質が多いためです。
人間はカビを食べるとほとんどの人がアレルギー反応を起こします。
強い吐き気や腹痛などを感じる可能性があります。
また、カビには発がん物質があることもわかっています。
そのため、カビが生えてしまったバターは食べないようにしましょう。
まとめ
バターにカビが生えてしまう原因は、空気中のカビの原因となる菌がバター付着してすることです。
バターを保存する際の温度が適切でない場合や、バターが空気に触れやすい状態、他の食品がバターに付着してしまった場合などにカビが付着しやすくなります。
また、万が一バターにカビが生えていた場合は、バター全体に見えない菌が住んでいる可能性が高いため、一部を取り除けばよいという訳ではありません。
カビの生えたバターは、カビの部分を取り除いたとしても、食べないようにしましょう。