試合はコイントスから試合が始まって、キックオフを行い、ボールをキャッチしたチームが、タックルを受けて止まったり、サイドラインを割るなどして進んだ位置から攻撃を開始します。
この際攻撃側は4回のプレーを行う権利(シリーズ)があります。
攻撃のプレーが始まる際にはセンターと呼ばれるポジションの選手(攻撃側の前列に並んでいる中央あたりにいる選手)がボールをフィールドに斜めに立てるように持ち、プレーが始まると持っているボールをクォーターバックに渡します。
それと同時にオフェンスの他のポジションの選手やディフェンスの選手も動き出しプレーが行われます。
その際行われる攻撃側のプレーとしては、ランプレー、パスプレーのほか、ボールをけるパントや、フィールドゴールなどがあります。
私の場合、それぞれのプレーはイメージとして、ランプレーは少しずつでも着実に前進していくプレー、パスプレーは大きく前進できる、でもパスが失敗するかもしれないちょっとリスクがあるプレー、パントは次の自分たちの守備に備えて自分たちの有利な位置で試合を進めるためのプレー、という大まかなとらえ方で試合を見ていました!
ランプレーについて
ランプレーは、クォーターバックから渡されたボールをランニングバックが受け取り、ボールを保持しながら走って前進を狙うプレーになります。オフェンスラインの選手の後方の位置からスタートして、そのままディフェンスのいる相手チームのエリアに飛び込んでいき、短い距離を進めて行ったり、また、ディフェンスの選手を避けて左あるいは右の外側から走り進めていくプレーになります。
プレーが始まる前のハドル(作戦会議)の際に誰がどのように走っていくかを決めます。ボールを持たないランニングバックの選手は、クォーターバックからボールを渡されたふりをして自分がボールを持っているように見せかけて走ったり、ボールを持った選手のため、ランナーが走りやすいようにディフェンスの選手をブロックしたりします。
他のオフェンスの選手も、ディフェンスの選手をブロックしてランナーを助けます。どのポジションの人がディフェンスの誰をどういう風にブロックするかはあらかじめフォーメーションで決められていることが多く、ハドル(作戦会議)のわずかな時間でも、それぞれのプレーヤーが何をすればいいのかが伝わります。
ランナーが相手のディフェンスの選手に倒されたり、サイドラインを出てしまったりすると、ボールデッドとなり、プレーが止まります。
そのボールの位置が、次のプレーの開始位置になります。そのため、攻撃側だからと言って前進するとは限らず、プレーがスタートした位置より後ろにランナーがいて、ディフェンスの選手にタックルされ倒された場合、プレーのスタートした位置より下がったところから、次のプレーを開始することになります。
次のプレーのため、再びハドル(作戦会議)を行います。
そのランプレーがフォースダウン(4回目のプレー)だった場合、ファーストダウン(1回目のプレー)の開始位置より、10ヤード(約9メートル)進んでいなければ、攻守交代となり、相手チームはそこの地点から攻撃を開始することになります。
また、ボールを持った選手がタックルされたりしてボールを落としてしまった場合(ファンブル)、相手のディフェンスの選手が拾った場合、その瞬間攻守交代となり、ディフェンスの選手が進んだところから、今度はディフェンスだったチームが、4回のプレーを行う権利を得て攻撃を開始します。
パスプレー(前方へのパス)について
パスは1回のプレーで1度だけ前にパスを投げることができます。ただしその際にはいくつかの条件があります。プレー開始位置より後ろから投げなければならなず、オフェンスラインの選手は、パスが投げられるまでは、スクリメージラインより前方に出ることができません。ディフェンスが侵入してくるのを防御することになります。
レシーバーはノーバウンドで補給すればパスは成功となり、そのまま前進しエンドゾーンを目指します。パスはバウンドしたり、サイドラインを出てしまうと失敗(インコンプリート)になります。失敗した場合はプレーの始まったところから次のプレーが開始され、攻守交替であれば、その地点から相手の攻撃が始まることになります。
それぞれのレシーバーの進路はプレー前のハドル(作戦会議)で決まります。
また、パスプレーで投げられたボールは、ディフェンスの選手もキャッチすることができます。その場合、その瞬間攻守交代となり、きゃんちしたディフェンスの選手はエンドゾーンを目指し前進します。そのままエンドゾーンへまで行けばタッチダウンとなり、タックルされて倒れたり、サイドラインから出てしまうとその地点からディフェンスだったチームの攻撃になります。
アメフトの試合の流れ:キックオフからオフェンスの4つのダウン